血管と血流 その3 Ep65

第二の心臓


二足歩行の人間は、足の先まで行った血液を重力に逆らって心臓まで戻さなければなりません。

その役目を担っているのがふくらはぎの筋肉です。

歩く時に足首が動けば動くほど、ふくらはぎは伸び縮みします。この時の圧力差を利用して血液は、心臓へと還っていきます。

足が第二の心臓と言われるのは、このポンプ作用からきています。

動物の中で立派なふくらはぎを持っているのは人間だけです。

ワンコやニャンコの脚を観察してください。チンパンジーもふくらはぎは、ホッソリとしています。

二足歩行になった人のみ獲得しえたのが第二の心臓である、ふくらはぎです。

静脈血は、押し上げられるので逆流しないように逆流防止弁が所々についています。この弁が壊れると下肢静脈瘤になります。

ふくらはぎに出来ている方が多いですね!


静脈も3層構造ですが中膜が薄くて伸びやすく血液が溜まります。

静脈は別名で貯蔵血管とも言われていますがデスクワークで一日座りっぱなしの人の脚には、血液やリンパ液が溜まり帰る頃には浮腫んでパンパンになるのも第二の心臓を動かさないからです。

また溜まった血液が深部静脈で固まり、剥がれて血流に乗って脳や心臓などの臓器に詰まるのがエコノミークラス症候群です。

150年ほど前の移動手段は、徒歩が中心でしたが交通機関の発達とともに現代人は歩かなくなってきています。

昔の人が歩くことが目的のウォーキングをしている人を見たらなんと思うでしょう?

現代人の脚の血液は、滞り気味です。

滞った血液は冷えていきます。

冷えた血液が体を巡り体を冷やし、また滞り冷えると言う悪循環が冷え性の根本的な原因です。

逆に言えば、血流の折り返し点である心臓から一番遠い指先から甲、足裏、足首、ふくらはぎへと滞りを取り、血液を流せば冷え性は治ります。

冷えは万病のもとです。

心臓から一番遠い末梢部からリングを使って血流を改善するメソッドがオルゴン療法です。

To be continued.

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