ゲイシャ Ep101

「先生ゲイシャ持ってきましたよ!」

治療が終わりテーブルにつくなり、Tさんが言いました。

「着物着てチン・トン・シャンてやる人ですか?」

「これですよ、コレ!」と言ってジップロックをカバンから取り出しました。

「ゲイシャという名前のコーヒー豆ですよ!」

「すごく美味しいんです。飲んでみてください」

「また変わった名前ですね、芸者と関係があるんですか?」

頭の中には、蝶々夫人がコーヒーを飲んでいる姿が浮かんでいました。

「全然関係ないんです。ただ発音が似ているだけですよ!」

「でも、いつもお出ししているコーヒーは、ドラッグストアで買っている挽いた豆なので挽く道具なんか持っていませんよ?」

「あら残念!買われたらどうですか?」

このミルが一番ですと言って検索してくれました。

タイムモアと言うメーカーの手挽きミルをすすめられました。

値段を見てびっくり、一万円以上もしたのです。

「私は、ここのメーカーの最上級機種を使っています。3万円ぐらいしますよ!」

「今日のところは、この豆持って帰ります。ミル買われたら連絡ください」

と言ってTさんとゲイシャは、帰って行きました。

翌日、もう一度タイムモアを検索してみました。上海に本社があるメーカーでした。

でも、よく見るとデザインがカッコ良いんです。ハンドルが折りたためるところと表面のダイヤカットの滑り止め加工に心がくすぐられました。

YouTubeで検索すると、コーヒー通が豆の挽きかたから豆の量をグラム単位で計ったり湯の温度も計ったりともう理科の実験みたいなことをやっていました。

この実験的なところに興味津々!

結果を言いますと高いコーヒーミルと実験装置一式をネットで買ってしまったのです。

早速近所のコーヒーショップへ豆を買いに行きました。

何十種類もの豆が瓶に入れられています。

何を買ったらいいのか分かりません?

「ミルを買ったのですがどの豆がいいですかね?」

店員さんがすすめてくれたのは、「モカ・イルガチェフ」と「イナガワスペシャル」と言うブレンドコーヒーでした。

モカ?は聞いたことがあるけどイルガチェフて何?

ブレンドは、色々と混ぜていると言うこと?
言われるままに100gずつ買いました。

治療院に帰って、YouTubeで見たとおりにモカ・イルガチェフから淹れてみました。

ゴリゴリ挽いていると今までにない香りが!

コーヒーの香りに爽やかな香りが混ざっています?

一口飲むとコーヒーなのに柑橘系の香りと酸味を感じました。

なんでコーヒーなのにフルーツの香りがするのか不思議でした。

Tさん聞くとコーヒー豆は、果実ですからフルーツの香りがするのは当然です。との答えでした。

モカ・イルガチェフの意味も分かりました。

エチオピア産の豆には、たいていモカがつくそうです。それにイルガチェフとは、エチオピアの地名でした。

国や産地や焙煎度によっても味と香りが違うようです。

豆屋さんに行っては、色んな豆を買ってきては飲んでいます。

みんな違うから面白いです。

「今度の子は、どんな子かな?」と初めて買った豆をニヤニヤしながら挽いています。

その後、Tさんから何度かゲイシャをいただいて飲みました。

またこれが美味しいのです。

当院では、治療後に挽きたてのコーヒーを淹れてお出ししています。

自分で言うのも変ですが本当においしいんです!

治療院の看板変えたらどうですか?と患者さんから言われます。

常時5種類ほどの豆を取り揃えています。

お好みを聞いてから淹れます。

但し、「ゲイシャは、ありません!」100gで数千円から数万円もする高級品です!

Tさん、またゲイシャ連れて来てくれないかなあ!と思う毎日です。

追伸

ミルとコーヒー豆などを自宅に持ち帰り、休みの日に飲んだことが数回あります。

美味しいのですが治療院で飲むより少し落ちるのです。

アウトドアコーヒーもやってみました。水は「六甲のおいしい水」を使いました。

比べたら治療院で淹れたコーヒーが一番美味しいのです。

使う道具、豆も同じなのに違いが出ます。

唯一違うのが水です。

オルゴン水を使って淹れています。

施療後に患者さんと飲むから美味しく感じるのか?

治療院が良い気に溢れているから美味しいのでは?と言われる患者さんもおられます。

オルゴン水

金色の水用リングをガラスか陶器の器に一晩浸けておくと置くとオルゴン水が出来上がります。

詳しくは、Episode45「オルゴン水」をご覧ください。

To be continued.

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