人体の磁界 Ep79

「ちょっとヒヤッとしますよ!」

「ひえー!」

心電図検査で胸に吸盤みたいなヤツをつける時、思わず言いたくなります。

あの検査は、心臓の活動電位を測っています。

仮に生きた心臓に直接二つの電極を取り付けて、電圧を測ると鼓動に合わせて電圧は、+になったり-になったりするそうです。

これは、心臓を構成する心筋細胞の活動にともなう発電現象によるものです。

心筋を構成する心筋細飽が活動する時、すなわち心筋細胞が収縮する時には、それぞれの細胞は約0.1mボルトのミニ電池になる。また脳を構成する神経細胞のニューロンが活動すると、ニューロンも同様にミニ電池になる。心臓や脳はこのミニ電池の集合体であり、無数のミニ電池が直列に接続されたり並列に接続されたり、あるいはプラス、マイナスが逆に接続されたりして、トータルとし電池電圧が時々刻々変化する。

磁石と生き物 保坂 栄弘著

これが心電図のグラフで縦軸がミリボルトで横軸が秒です。

心電図

心筋が収縮するとき、収縮に先行して心筋は活動電位を発生する。心筋の活動電位の総和を体表から記録したものが心電図である。心電図は、心臓の位置、興奮の伝導の異常、不整脈、心筋障害などの心臓の異常の診断に広く用いられている。心電図にはP、Q、R、S、T波と呼ばれる波が心拍動に伴って規則正しく出現する。P波は心房興奮、QRS波は心室興奮、T波は心室興奮消退の過程を表す。

東洋療法学校協会 生理学

人の体重の60%は水分で海水とよく似たイオン構成だと言われています。

そのために電気をよく通します。

心臓が拍動する時に出す生体電流は、胸郭のなかを流れて心臓が磁石になったように磁界を作り出します。

また心臓が作り出した電流は、電解質で電気をよく通す動脈血の中を通って手足の先まで流れます。

腕を例にとると心臓が発電した電気は、コラーゲン繊維が3重に巻き付いたコイルのような構造の動脈の中を流れます。

電気が流れると右ねじの法則に従い、腕の周りに右回りの磁界ができます。

心臓の磁界、脳の磁界、手足にできた磁界などで体全体が包まれています。

図に書いたらこんな感じになると思います。

Episode77「護られている。」の地球の磁場の図と同じですね!

地球の磁場が地球の生命を護ってくれているように人体の磁場も私達を護ってくれているのかもしれません。

To be continued.

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