白い靴 Ep3

ライバル

丁稚奉公

予備校の同じクラスに私よりひと回り以上若い、腕っぷしの強そうなS君がいました。

私の成績が彼より上回ると「なんでこんなオッサンに負けるんや!」とライバル心むき出しに叫びました。

入学試験が終わったころ、予備校に治療院を開業されている先生が講演に来てくれました。話の最後に、見学に来たい人は連絡してくださいと名刺をもらいました。S君が「一緒に見学に行きませんか?」と誘ってくれました。

見学当日、治療院に着くなり院長先生が足のサイズは?と聞きました。

「27cmですけど?」と答えると部下に「オイ、27cmの靴買って来い!」と命じました。

ベルクロ止めの白い靴が届くと、白衣を着せられて

「明日から来なさい!」

「エ?エ?エ?」

院長曰く、「学校出ただけで、治療できませんよ!まずは、人の体に触ることから始めなさい!」

それも一理あるなと思い、この院長の下での丁稚奉公が始まりました。

To be continued.

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